おゆるゆる紀行

どこかにゆるゆると漂って存在するのが目標。

台湾旅行後日談 Mが日本にやってきた

 

丁寧なおもてなしを受けたいなら日本で充分

気分転換にゆっくりしたいならハワイもいいかも

 

でも居心地のいい場所から抜け出して、少しだけ違う世界を見てみたいなら・・・「」をおすすめします。

 

もちろん、わたしの旅はおゆるゆるスタイルなので、もちろんおいしい食べ物や買い物も楽しみます。それでも、旅の真の目的は「好奇心」「発見

 

・・・「成長」ともいいたいところですが、それはすぐでなくてもいいかな。

 

そんなことを思って旅行を計画している私ですが、それでも台湾旅行でこんなに素敵な出会いがあるなんて!私が思う今の台湾は、気軽に行けて、流行の台湾グルメやかわいい小物、お金で買える幸せがたくさんあるところという認識でした。

 

 

Mとの出会いは予定外の出来事だったのです。

(現地でいつ結婚式にお呼ばれしてもいいように、Tian mimiは歌えるように練習しましたが。)

 

 Mとの出会い

cqianxun.hatenablog.com

 

 

台湾でMと過ごした時間はそう長くはありません。全部で6時間もないくらい。でも、一緒にいるとなぜか居心地がよくて、楽しくて、とても優しいM。彼女が「台湾、韓国のあとは、あなたがいる日本に行こうかな」と言ってくれた時はとってもうれしかったのですが、社交上手なフランス人、「話半分」にしておこうという気持ちでした。それは彼女も同じだったはず。

 

そんなMが日本にやってきました。

 

Mからのメッセージ

こんにちは。元気?今どこにいると思う?

実はちょうど今京都についたところ。もし時間があれば、もう一度会わない?

 

もちろん!

数か月こっそり待っていた私としてはうれしい限り。

 

私の仕事の都合でその時すぐは難しかったので、京都ではなく奈良で会うことに。

がんばって奈良を案内することも考えたのですが、言葉が不安で憂鬱になってしまい、それなら!と、奈良を案内するというよりは、自分が行きたいところに「一緒にどう?」という台湾スタイルを採用することにしました。

 

一緒に行ったのは、長谷寺・おふさ観音・春日大社などなど。奈良紀行は後日まとめるとして、一番の驚きはまた同じドミトリーを取っていたところ(笑)!これに関しては、ほんとうにびっくりでした。しかも隣のベッド(笑)!もうこれは運命としか言いようがない。チェックインのためにドミトリーに行って、数分間ふたりで笑い転げました。

 

「こんなこと本当にあるんだね!」と。

 

外にも食べに行きましたが、ドミトリーが同じだったこともあり、夕食やティータイムは共同キッチンでとりました。

 

したいことがないと言っていたMが見つけた夢の話

達成したい100個の小さな目標。

お互いの家族や私の夫の話。

文化や習慣、働き方、政治、日本とフランスの違いや共通点。

 

 

台湾にいた時以上のボリュームで語りあいました。

エキサイトしすぎて、1日目の夜はまったく眠れないという事態に。

たくさんの発見といい影響をうけました。

ここでそれについて書いておきたいと思います。

 

 

Mと出会ってよかったこと

 

・大人になっても友達ができる

今回の奈良で会ったときに彼女が私と同じ30代であることがわかりました。どちらかというと、学生時代からの友人とコツコツ付き合ってきたタイプの私。友人の数もあまり多くはないし。この年齢で新しい友達ができるって、驚きとともにとても貴重なうれしい出来事でした。いくつになってもいい出会いがあって、素敵な友達ができること、皆さんに伝えられたらと思います。たとえこれが一度きりでも悔いはない(笑)!

 

・過ごした時間の長さより相性と情熱

「相性」って大事ですよね。もしくは「タイミング」。友情はコツコツタイプの私にとっては、わかっていてもこれは新鮮な発見でした。意気投合って本当にあるのだなと。何回かの海外旅行を経て、電車とか飛行機で隣のひとについ話しかけてしまう癖がついてしまった私にこれは朗報。素敵なひとと思ったら、これからもどんどん話かけていこうと思います。

 

・違いを楽しめる関係は最高

Mと話していてよく出てきたフレーズ「私の国と、あなたの国、こんなに違うんだね。面白いね!」違う文化を持った友達ができる喜び、まさにこれにつきます。価値観も習慣もぐにゃぐにゃにされる感じ。思考のマッサージを受けている感じ。苦手なひとには辛いかもしれませんが、私にとっては最高でした。あまりの違いに大笑いしたりして!

 

・自分になっていくという考え方

これは上に書いたことの発展形。

多感な時期に流行した『世界に一つだけの花』。理由もなく苦手で、学校行事などで歌う機会があるたび、耳にするたび、あの「オンリーワン」をうすら寒く感じていた私。もちろん、一人ひとりが「もともと特別なオンリーワン」には間違いないのだけれども…「ナンバーワン」にさえなれない人が「オンリーワン」になれるの?…慰めの歌としか思えなかった。

フランス人であるMの話を聞いて、「オンリーワン」ってやっぱりそんなにお手軽ではないよと改めて思いました。Mによるとフランスでは、どれだけ自分が他人と違うか、個性的であるかが大切にされるとのこと。そんな国から来たMでさえも、「自分らしくいる」というのは簡単ではないと言っていました。自分らしくいるには「語り」(自慢も含め自己主張)が必要。自己主張するには根拠が必要で、たくさんの「批判」ももれなくついてくる。そして、「自分らしく」を目指すということは、同時に他者のそれも尊重しなくてはならない。ずいぶん大変な生き方!まさに、「私の常識、他人の非常識」の世界。

「人との違いを楽しむ」「自分らしくいる」には強さと知性、他者への尊敬が必要ということを再確認しました。不寛容とレッテルを貼られた日本で、これはぜひ身につけたい能力。

 

 

以上がざっくり、Mと話していて学んだこと・発見です。まだ言語化できていない部分もたくさんあります。それはまた別の機会に。

 

 

Now, we’re really friends!

 

奈良の駅で別れるときにMが言った言葉。

あの時台湾に行かなければ、あのドミトリーを選ばなければ、MがMであって、私が私でなければ出会わなかった。

 

こんなおまけもついてくると思えば旅に出ない理由はありません。

 

 

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