読書を習慣にする方法【とある司書のアドバイス】
前回は・・・
人生、自分自身で経験できることには限りがある。
より自分を高めるために
チャンスをつかむために
本を読もう!というお話をしました。
じゃあ、どうやったら本を読めるようになるの?
本を読む習慣を身につけたいなと思っている方に向けて、私がしてきたことをお伝えしたいと思います。
※本を読む必要に駆られた方向けなので、1.いちばん伝えたい!心構え以降は、小説ではなく、参考文献が書かれているような本(新書・専門書・一部のビジネス書)を対象に話をすすめていきます。
1.いちばん伝えたい!心構え
①本との接触を増やす。
②本の旬を逃さない
2.本の山をつくる前に
①あらすじをチェック
②目次をチェック
③気になる章を読んでみよう
3.完璧主義は・・・
4.まとめ
1.いちばん伝えたい!心構え
①本との接触を増やす。
本を読むのがちょっと苦手な司書として、本と格闘してきてわかったこと。
それは・・・
本=人(友達)
(恋人の域まで行きたいですが、現実的に友達止まりで。)
まず、本は人と同じだと思ってください。
本には、著者が経験したことや考えたことが書かれています。
著者の一部が表現されているのが本です。
何が言いたいのかというと、合わない本もあるということです。
(どうしても合わない人、いますよね?)
ベストセラーも、名著も、関係ありません。
(お金持ちかどうか、美人かどうかは最重要ではないですよね?)
ここで伝えたいのは、本との接触を増やしてほしいということ。
5冊も手に取って、1冊も面白いと思えなくても、あきらめないでください。
あなたは今までに何人の人と出会ってきましたか?
そのうち、親友と思える人は何人いますか?
その割合、本も一緒です。
いい本に出合いたかったら、まず本とたくさん接触して(出会って)くださいね。
②本の旬を逃さない
気になる本を見つけたら、なるべく早くその本を手に取ってほしいです。
なぜなら、本には旬があるからです。
本の旬?いつでしょうか?
あなたが読みたいと思ったその時が、その本の旬です。
今忙しいから週末に。
お金がもったいないから図書館で。
その間に本の旬は過ぎていきます。
じゃあ、旬を逃さないためにどこで本を手に入れたらいいの?
司書として、可及的速やかに図書館を利用して欲しいですが、難しい方も多いと思います。特に、最新の本や話題の本は、まだ入っていなかったり、すでに予約でいっぱいということがほとんど。
心苦しいですが・・・
電子書籍→書店or友達に借りる→図書館という順番になりそうです。
本当に読書の習慣を身につけたいなら、興味を持った本はできるだけ早く手に入れましょう。そして、以下の手順は、本を手に取る(購入)と同時に行いましょう。
2.本の山をつくる前に
①あらすじをチェック
仕事や勉強などが目的で、自分の知りたいと、身につけたいことが決まっている方は、ここを飛ばしてかまいません。
タイトルでも、表紙でも、帯でも、なんでもいいです。
本と接触して、少し興味がわいたら、あらすじ(本の自己紹介)をチェックしましょう。インターネットで検索すれば、数行で本のあらすじが書かれています。これを読むのはそんなに大変じゃないはず。
ついでに口コミも見たくなると思うのですが、これは読み終わったときのお楽しみにしておくのがおすすめです。
②目次をチェック
ますます興味がわいたら、次に本を開いて目次をチェックします。
興味の惹かれるキーワード、フレーズはありますか?
あなたの知りたいことや身につけたいことは書いてありそうですか?
③気になる章を読んでみよう
目次で、気になる章や節を見つけたら、読んでみることをおすすめします。
え?そこだけ?と思うかもしれませんが、1章からでなくても大丈夫。
つまみ食いするような感覚で。
それぞれの段階で、これは合わないと思ったら、とっとと次の本との接触を試みましょう。
はい。
これで本を読む準備が整いました。
というか1/3は読んだ気になってください。
3.完璧主義は・・・
先程の「気になる章を読んでみよう」のところで、え?となった方は要注意!
小説は別にして、本を最初から最後まで読む必要はありません。
完璧主義は何もできない。
Perfection spells paralysis.
私の尊敬するイギリスの政治家ウィンストン・チャーチルの言葉です。
時には最高を目指すことも大事ですが、制約の多い中(プレゼンの日程やレポートの期限など)で物事を成し遂げるには必要な考え方ではないでしょうか?
読書の時間は限られています。まずは、本当に必要なところだけ読めば大丈夫。
肩の力を抜いて、「余裕があったら最後まで」くらいに考えてくださいね。
4.まとめ
本を読むのがちょっと苦手な司書として、本を読み始めるまでの一番すっきりとした順番をまとめました。私自身、この手順を重ねることで、読書の習慣を作ってきました。
まずは、本との接触を増やしてください。これがないと始まりません。それから、最初から最後まで読む必要ないです。ぜひ、試してみてくださいね。
私はというと・・・
いくらなんでも、司書でへらへら〜でやり過ごすには限界があります。
疲れる←
しょうがないので、「私、小説読まないです。」宣言をしてみました。
それからは、「あ、小説読まないんだっけ。」で済まされるようになりました。
職場や学校で本を読むことが期待されている人は、専門分野を作ってしまうことをおすすめします。網羅的な読書ができるのはもちろん理想ですが、見たい映画もあるし、行きたいお店もあるし、時間は有限なので。小説と絶縁したわけではないので、洗練された司書たちのおすすめ小説は敏感に受信中。これは司書の特権ですね。
やっと?パソコンが届いて、この記事も途中からは新しいパソコンで執筆しました。
このあとは、書き溜めていた
を書いていきたいと思います。
それから、これからも本とのおつきあいについて書けたらと思っています。
・司書が読まない本
・効率的な本の読み方
などなども書いていく予定ですので、気になる方は遊びにきてくださいね。